介護の事務職

事務や調理など直接介護をしない職もあります。

医療事務

事務職関連

介護事務や医療事務の求人をしている施設も多いですが、その施設が老人ホームであってもこの職に就けばお年寄りのお世話をすることはあまりありません。 机の前に座って書類を作成して1日過ごしますから、それほど入居者と顔を合わせないでその日が終わることもあるでしょう。 この職の求人に応募したければ介護保険制度についての知識があると有利になりますが、全く知らない未経験者ということで応募しても 先輩に教えてもらいながら成長していけばいい、と言われる職場もあります。 介護事務はこの業界独特の知識が求められますし、即戦力となる経験者が喜ばれるのは当然ですがそれ以外の人はお断り、なんてことはありません。 それまでごく普通の企業で事務職をしていた人なら多少は有利になるかもしれませんが、それはボールペンの使い方が上手だ、とかキーボードの扱いに長けている、 といった程度の有利さでしかありません。 介護報酬の計算や請求なんかは日本中の事務職員の中でも、介護に関連する施設で勤務した経験のある人を除いたら9割以上の方が知識無しでしょう。 なのでスタートラインはわりと平等であると考えて、未経験者でも可となっている求人に対してなら遠慮せずにどんどん申しこんでもいいのです。 医療事務の経験者なら優遇されるでしょうが、一般事務をしていただけなら、あまりプラスとはならないかもしれないのです。

調理や清掃スタッフ

老人ホームなどの施設では入居者が快適に生活できるよう清掃を行う者が勤務していますし、お食事を提供すべく調理で汗を流している方もいます。 入居者は施設で1日3食、それを毎日召し上がるので調理のプロが勤務して準備をするのが効率が良いのです。 この仕事の求人は栄養士の資格があると優遇されますが、すでに施設内に栄養士もいるでしょうから、そのサポートをする人員、無資格でも業務できる仕事内容を 任される職員の募集が多いかと思われます。 献立は栄養士に任せて配膳をしたり、食器の片付けをするのがメインの役割となりますが、老人ホームでなくても似たような仕事はあるので、 それらしき経験が長いと馴染みやすいかもしれません。 決められた時間までに大人数の食事を準備しなければならないので、手際を心得ていると採用者にも喜ばれそうですね。 清掃スタッフも施設特有の仕事内容ではありませんので、どこかの宿泊施設で働いていた経験があるのなら仕事を覚えるのも早いかと思われます。 入居者が気分良く毎日を過ごせるよう、施設内や個室の清掃を定期的に行います。 これは掃除機をかけたり窓ガラスを拭く掃除なので特別な技術は必要ないのですが、作業範囲が広いので要領を掴むまでは初心者にはきつい仕事かもしれません。 手抜きをせずに真面目に働かないとそこで生活している方に不快な思いをさせてしまうので、不真面目な人には向いていません。

管理職

施設内では大勢の職員が働いていますので、それをまとめる管理職も企業は欲しがり、たまに求人募集されています。 ただいきなり管理職をやれと言われてもそつなくこなすことは難しいので、即戦力となる経験者のみの募集というケースも少なくありません。 何年かどこかの施設でホーム長をしていた人材が求められますが、老人ホームでなくてもそれに近い仕事の経験があれば採用されることもあります。 当然介護の知識が豊かであった方がいいのですが、それよりも大事なのは責任感であると考える経営者もいますし、 ホーム長としてみんなを指揮して任務を遂行できる能力を優先する事業所もあるのです。 リーダーとして同じ職場の人達と良い関係を築いて施設を管理できると思われれば、一度も福祉関係の職場で働いたことがなくても採用の可能性はあります。 またそうした優秀な人材はそう多くないですし自分の所で育てようと、その候補者として求人を出すこともあるので、そちらになら全くの未経験者でも応募することは何ひとつ問題ないでしょう。 他の業種でもたまにみかける、幹部候補生というやつです。 しばらくは先輩に指導してもらって仕事を覚え、一人前になるのを目指します。 もう教えることは無い、と認めてもらえてようやく管理職を任されることになりますが、これならそれまで自動車整備工場に勤務していた方でも安心ですね。